素人トレーダーの投資日記

素人投資家のドル円・ユーロドル他、投資方法をお伝え中

「フラッシュクラッシュ」から学ぶ FXの資金管理術

こんにちは。素人トレーダーのmasaです。

 

最近、読者さんが少しずつ増えてきて、本当に励みになっています。ありがとうございます。これからも、気楽にブログを上げていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

外国為替について初心者の人は、以下にリンクを貼っておきましたのでご覧ください。

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www.hiyokofx.com

フラッシュクラッシュから学ぶ 投資における資産管理の重要性

 

さて、昨日1月3日のフラッシュクラッシュを1日経て、YouTubeの動画などを見ていると、この急激な変動によって強制ロスカットを余儀なくされ、頭を抱えているといったものがたくさん投稿されていました。

 

今回の急変動は、投資歴2年目の素人である私も、経験したことがないようなものでした。昨年は年始早々、ドル円が下落トレンドを築き、2か月ほどかけて1ドル104円代に突入、といった、今から考えれば緩やかな動きでしたが、

 

昨日は1日で、1ドル109円から104円まで変動。

 

為替は常に、このようなリスクを抱えているのだと学ばされました。

逆に言うと、これは大きな経験値にもなります。

 

FXで言う「強制ロスカット」は、「最もしてはいけない」資金の減らし方だと私は考えています。

 

トレードで言う意思決定には3つあり、

  1. エントリー
  2. エグジット
  3. ノーエントリー
です。このうち、難しいのは2の「エグジット」。利益確定と損切りです。
損切は、根拠のあるポイントであるならば、「してよい」資金の減らし方です。
 
しかし、「強制ロスカット」は自分の意志に反して資金の大半を失ってしまう、最悪の資金の減らし方です。
 
そもそも、相場は自分の意志とは関係なく動きます。ですから、「強制ロスカット」だけは避けるよう常に考えておかなければならないのです。
 
そんなことできるわけない、と言いたくなりますが、そのリスクを限りなく小さくする方法はあります。
 

 

資金に対するロットの張り方 証拠金維持率 

50万円資金で5ロット(5万通貨)でシミュレーション

例えば、国内証券会社でFXに取り組んでいて、資金が50万円であったとしましょう。

国内証券であれば、レバレッジが最大25倍です。つまり、資金に対して25倍までの金額でトレードが可能ですね。

 

ドル円のトレードをしているとします。1万通貨(1万ドル)の買いをしようとした場合、レバレッジ25倍では必要証拠金がおよそ4万円です。

 

ここで、1ドル109円で5万通貨買いエントリーをしたとしましょう。この時の必要証拠金はおよそ20万円です。余剰証拠金は30万円。(資金と証拠金の差し引きの値です)

 

この時、証拠金維持率という考えが必要になってきます。

証拠金維持率とは、

 

余剰証拠金÷必要証拠金×100

 

上記のトレードの場合、

30万円÷20万円×100=150

ということになり、証拠金維持率は150%となります。

 

 

今回の急変動でどうなる?

では、この状態で急変動が起きたとしましょう。どうなるか。

109円から104円ということは、5円の下落です。

 

落ち着いて考えて、5万通貨ということは、1円下落すれば5万円の含み損

 

 107円まで下落したところで、含み損は10万円です。

すると、余剰証拠金は含み損の分も含まれますから、30万円ー10万円=20万円

証拠金維持率は

20万円÷20万円×100=100。

つまり、100%です。

 

通常、証拠金維持率が100%を割ってくると、国内証券では「ロスカットアラート」表示され、「強制ロスカットしてしまいますよ」といった警告が知らされます。

 

そして、105円まで下落した場合は、さらに2円の下落ですから、10万円マイナスとなり、

含み損は20万円

余剰証拠金は30万円ー20万円=10万円

証拠金維持率は、

10万円÷20万円×1001=50。

つまり50%です。

 

証拠金維持率が50%を下回ると、「強制ロスカットが証券会社によって執行されます。ということは、この場合、含み損20万円を上回る資金が今回の下落によって失われてしまうということです。

 

ちなみに今回の為替急変動、途中で国内証券会社のサーバーが動かなくなってしまったというようなことも耳にしていました。そうなれば、強制ロスカットすら追いつかない下落によって、最悪資金以上の損失が出てしまう場合もあります。その場合は、証券会社から追証されてしまいます。

 

 急変動のリスクにも耐えられるロットの張り方と証拠金維持率

ということで、50万円の資金で5ロット(5万通貨)は、今回の急変動には耐えることができないポジションサイズだったということがわかります。

 

もちろん、耐えるという表現はよくなくて、しっかりと損切をしていればそのような事態もなくトレードを続けられます。

 

しかし、私も含めてなのですが、この損切がなかなかできないのです。ですから、強制ロスカットで資金を大きく減らした方が多かったのです。

 

 では、実際どれくらいのロットサイズでトレードするのが良いのか、私の考えですと、50万円資金ならば1ポジション0.5ロット(5000通貨)以下が良いと考えています。

 

この場合、国内証券であれば必要証拠金は2万円以下、よって余剰資金は48万円以上、証拠金維持率2400%以上となります。これなら、急変動のリスクに対して損失額も抑えられますし、強制ロスカットは免れるでしょう。

 

私の場合、外国証券でトレードを行っているので、通常は証拠金維持率を10000%以上と非常に高い状態でトレードしています。

もちろん、証拠金維持率は目安でしかないので、高いから安全、とは一概には言えませんが、リスク管理をするうえでこの数値を意識するだけでも、安全にトレードできます。

 

これが、現在私が取り組んでいるトレードの資金管理に対する考え方の一つです。もちろん、1つのトレードごとに得られる利益は、資金に対して小さいです。私の場合は1トレードにつき0.3~0.5%ほどの利益しかありません。でも、これを少しずつ積み上げて、月に最低でも1パーセントを確保する。

 

経験ある投資家からすれば、資金効率が悪いと思われるかもしれませんが、投資はちょっとずつが最強。

 それでいいのです。

 

世界的投資家、ウォーレン・バフェットでさえ、生涯の投資リターン率が年平均20%ほどだというのですから、月1%はかなり優秀な数字であると言えます。

 

 

っと、だいぶ長くなってしまいましたね。最後に、今回の為替急変動により多くの退場者が出、また、世界的な株安により、景気はどうなるのか様々な思惑もありますが、私はそれでも、投資に対する見方や考え方は全く変わっていません。

 

これからも、「ちょっとずつ」投資を行っていきたいと思います。

 

ではまた!